NOTE

Seek sustainable life with the nature

イタリアのリアル

忘れる前にメモ。

 

今日もいっぱい同居人と話したからめもめも。まずは農家のフラさんと肉食のおはなし。これは私が避けては通れないおはなし。何故なら私は肉が好きだから!

 

ヘイ。というチキン。ちがう、ヘイって鳴くんじゃないよ。英語でヘイっていう種類の鳥、なんだっけかな。日本語でなんて言うんだっけな?まあとにかく彼らは、卵を産んだら鳴きます。

 

ちなみに鶏は朝っぱらから、こけこっこーと鳴くよね。なんで朝鳴くの?って聞いたら、なんでも知っているフラが教えてくれた。あれはね、ナワバリを知らせてるんだって。ここ、俺のナワバリだからなって朝から主張してるんだって。

 

まじで朝から勘弁してくれ。

 

たいしてヘイは、卵を産んだら鳴く。でもこれってすごく不自然だと思わない?だって、普通卵は守るべきもの。ひっそりと知られないうちに産んで、ひっそりと育てていけばいいのに、なぜ「わたし、卵産みましたよー!」と敵に知らせなければならないのか。フラいわく、恐らく人間がそうするように仕向けたんだと。そうすれば卵を回収するのが楽になるから。あくまでも個人の見解です。

 

その話から、酪農の話になりましてな。昔は豚は残飯処理をしていたし、牛は山の草を食べながら畑仕事の手伝いをして最後に食用にされて、飼料コストはほぼゼロだった。だから現代の牛用に飼料としてトウモロコシを栽培して、畜舎に閉じ込めて飼うのは、効果的ではない!と。ああーめっちゃわかるー。効果的というか…昔はぜんぶ一連の流れで繋がっていたのが、今は酪農家農家と分断されているから、農家は余った野菜は捨てるし、酪農家は企業から飼料を買う。そういう効率的を追求した結果、こんなに不自然な仕組みになってしまったわけじゃ。牛用の餌はあるのに、人が食べる食料は足りないなんて…。

 

ちなみにフラは以前、鹿の解体をしたらしい。一度自分で解体することをお勧めすると言われました。ええ、それは重々承知しています。スペインの農家でも言われました。肉を食べる以上、避けては通れない道。帰国したら鹿の解体、見ます!いきなりやるのは無理、まず見学から始めます。やったらやったで出来ると思うが。…たぶん。山羊の頭だって食べた。目ん玉だって食べた。ぜんぶ美味しくいただきます。

 

それからヴァレリアとも話をしたよ。ヴァレリアは農家じゃなくダンスの先生で、どうやら絵画も頼まれて描いてるみたい。彼氏と一緒に、この家に住んでるかっこいいお姉さん。以前4年間オランダに住んでいたんだって。ノルウェーに住んでたんだよって言ったら、イタリアに愛想をつかした若者が北欧に移住していくって話してくれて。ヴァレリアはいかないのって聞いてみた。そうしたら、ヴァレリアはもういいやって出ていく事は簡単だけど、私は少なくともまずイタリアを良くするために試したいって。

 

イタリアも政治がさいあくで、ノーマルルートだとなかなか変えられないけど、いくつも裏ルートがあって、そこから変えていきたいって。ヴァレリアはダンスの先生で、ボローニャ にはそんな人ざらにいるけど、今の場所には自分しかいないから、自分のダンススクールを開くことが出来たって。何もない田舎にこそチャンスがたくさんあるって言ってた!誰かも言っていたな。一見何もなさそうな田舎にこそ、何でもあるって。新しいことを始めやすいと思う。

 

農家については、イタリアにも支援制度はあるけど、ほんの気持ち程度で全然役に立たないみたい。だからフラたちはヨーロッパから支援金をもらってるんだって。それが、移民支援のお手伝いだった。ギニアセネガルの男の子に仕事を教えて、昼ごはんも用意してあげること。やっぱり受け入れることで、お金もらってたんだな。そりゃそうか。

 

ちなみにギニアから来てるジャンはイタリアで2年、セネガルから来ているエンサは1年農業の勉強をしてから、国に帰るらしい。たぶん。なにせイタリア語フランス語英語を使っての会話だから、なかなか完全に理解できないw ちなみに2人ともイタリアでイタリア語を勉強したらしい。私は彼らはてっきりイタリアの農業の担い手となるように育てられてるんだと思ったんだよね。だけどイタリアでイタリア語勉強して農業学んで、そのあと国に帰るんじゃあ…イタリアの得にはならない。だけどヨーロッパユニオンの支援てことが判明したから、自国のためじゃなくて、発展途上国のための支援プロジェクトなんだろうか。すごくいいと思う。でもアフリカって農家多そうだけど、わざわざイタリアに学びにくるほど、技術が低いのかなあ…?なぞ。フランス語が喋れれば、もっと話聞けたのにな…!

 

今日はそんなとこかな!