NOTE

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トゥクトゥクと等価交換

絶賛、ややこしく考え中です。

あきなです。

 

今日、トゥクトゥクと値段交渉しました。

ドライバーは若いお兄ちゃんです。

 

明日、昨日であったばかりの友人とベンメリア遺跡をまわるためにトゥクトゥクを借りる必要がありました。友人は既に昨日、今日と同じドライバーさんにお世話になってるから、彼に頼みたいとの事。

 

彼の言い値は、ベンメリア遺跡だけで40ドル。ふむ…。相場より高い気がする。

 

そして私たちはバンデアイスレイという遺跡にも行きたかったんだけど、なんとここが、ベンメリアと正反対にあるという。だから行くならプラス15ドル。

 

2ヶ所行くのに、合計55ドル!

 

正直私の第一印象は"めちゃくちゃ高い"でした。2人で割って20ドルちょっとです。

 

私は50ドルでおしてみました。しかし彼は全然ひかない。全く顔色も変えません。55ドルと言い続けます。何故なら2つの距離は離れているからと。

 

しかし私も譲りません。駄目と言われると、益々ひけません。結果50ドルにしてもらいました。

 

やっと終わったと思ったら、第三者が今度は、トレンサップも行けと。トレンサップはプラス10ドルで連れてってやると。

 

そうしたら1日借りて60ドル。

 

…わからん。

これが高いのかなんなのか全くもって分からん!しかし交通費に30ドルも出してたまるかというのが私の本音でした。

 

部屋に帰ってからも、もやもやと考える私。ふとホテルのアンコールワット観光ツアーの紙をもらった事を思い出しました。

 

それによると、

ベンメリアとロリュオス2ヶ所まわって38ドルとあります。…ん?ロリュオスは、ベンメリアの道中にあるので実質燃費は変わらない。変わるとすれば、ドライバーの拘束時間が長くなることぐらいです。たしかに時間もお金。そう考えると、ベンメリアだけで40ドルはちょっと吹っかけられている気がします。

 

更にバンデアイスレイ付近の遺跡3ヶ所をまわるツアーが30ドル。私たちはバンデアイスレイだけ行きたいので、30ドルを3ヶ所で割って1ヶ所10ドルぐらいが適当と考えました。

 

他の方の記事を読んでも、ここまで高くはありません。

 

とはいえ、今は物価が変わってしまったのかもしれない。本当はこのお兄さんの言い値が、最低ラインなのかもしれない。そう考えて、値切ったこと悪かったなとも思いました。

 

でもやっぱり、考えるほど吹っかけられてるような気が増します。

 

しかし、ここでまた引っかかるのが、私が日本人だということ。ミャンマーを見た後だから更に、私は恵まれた環境で育っているお金持ちなんだと感じました。だから5ドルぐらい、払ったらいいじゃないかとも。

 

…しかし、その一方で、この世は等価交換で成り立つとも思っています。その人の働きに対して、相応の対価を渡す。あげすぎてもいけないんじゃないかと思います。だけど、それも日本という恵まれた国にいるからこその考えなのかもしれないと思うと、思考のスパイラルが止まりません。

 

ただ、私の5ドルも、私が働いて得た対価です。そう簡単に言い値で毎度渡せません。

 

だからトゥクトゥクは嫌いです。人を疑って、人と交渉して、時には嫌な気持ちになってしまう。最初からそれ相応の料金を設定して、それに満足したらチップを渡す形が一番双方にとって気持ちがいいのにと思います。

 

更に今回の場合は、自分だけでなく、友人もいるのでコトは難しいのです。私は交渉が決裂したら別のドライバーに聞いてみようと言いましたが、彼女はお世話になってる彼が良いとのこと。それなら険悪にするわけにもいきません。彼女は5ドル、10ドルぐらいならたいした金額じゃないから言い値で払っているそうです。

 

でもやっぱり高めに設定されてるだろうホテルの料金表から考えても、55ドルは吹っかけられている。

 

これがネットの情報だけだったら、しかも日本語だったら、ケチな日本人がどんどん値切って成功した記事を見て、それが普通なんだと思ってしまうかもしれません。現地の人の生活水準や給料の事を考えもせずに、自分がただ安く乗りたいからという理由で値切るのは最悪です。ゲーム感覚で値切るのも好きじゃありません。

 

私も出来れば安く乗りたい。けれど、やっぱり基本は等価交換です。働きに対する相応の価値を、返すべきだと思います。だけどその相応の価値を導き出す情報があまりにも少なく、日本語での記事からしか情報を得てないので、なかなか難しいです。もし出来るなら明日ドライバーの兄ちゃんに話を聞いてみたい。

 

トゥクトゥクに乗るだけで、ややこしく色々考えてしまうのでした。

 

(…50ドルあげれば上等だろうと私は思うんだけどなあ…本音)

 

ちなみに、本にはすぐにお金を払います。自分で小説を書いて、それがどれだけ大変な作業が分かっているから。小説以外にも、内容が気に入れば、なんだってすぐに買います。自分にとっての価値が分かりやすい。内容の薄っぺらいラノベとか携帯小説は別ですが。

 

それから手作りや売り物の裏側がみえる商品もすぐに買います。例えば今日はハーブティーをマーケットで買いました。店番の女性が畑で育てた100パーセントオーガニックな植物で作られたハーブティー。ファームで働いて、その大変さが分かるから、お金を出す事に躊躇はありませんでした。

 

あとは売る人の誠実さも最近は気にするようになりました。

 

ミャンマーを旅していた時に、ぼったくりタクシーと料金交渉をしました。日本円にしてたった数百円ですが、ドライバーの態度が横柄だったので、こんな奴にはお金を払いたくないと炎天下の中1時間歩く事も決意したぐらいでした。

 

その後宿でバイクを借りると、友人のバイクより高いことが判明しました。そこで宿の人に聞いてみると、彼はしっかり何故高いのかを説明してくれました。よどみなく誠意を持って説明してくれるので、多少高くても、ここでお金を使いたいと思いました。

 

同行していた彼女は、不思議に思ったそうです。1件目のタクシーの件で、彼女は私をケチだと思いました。でも2件目のバイクの件では、高くても高い方を選ぶからおかしいと思ったそうです。

 

何も私は、私のお金を使いたくないわけじゃありません。ちゃんと金額の裏にある努力や理由に納得をして、誠意が感じられれば、ぽんと払います。物を買うというより、その人にお小遣いをあげる感覚の時もあります。

 

だからバイクのドライバーさんも、もう少し誠実な態度なら良かったのにと思います。英語が不慣れなのかな。なかなか人をみるって難しいです。それにバイクのドライバーは、その成果が目に見えるものではないから尚更難しい。運転がうまいとか、それは乗ってから分かるものだし。

 

ううむ…