NOTE

Seek sustainable life with the nature

微妙なズレを感じるパーイ

 

パーイ にやってきたよ!

チェンマイからバスで3時間。泊まってたホステルで予約をとり、ピックアップしてもらった。会社はaYa serviceというところだった。

 

ここは若いスタッフしかおらず、対応が超塩w 車はめちゃくちゃ良くて、シートは革張りでやや柔らかいし、室内のエアコンもばっちり。鍵でエンジンかけれちゃうハイテク。だがしかし、若い運転手の気性が荒い。地味な見た目に反して、煽り方がえげつない。

 

道中、車酔いしないかも心配だった。色んなブログを見たら、くねくねすぎて車酔いする!とか、酔い止め必須!とか。

 

なぜインターネットは不安を煽る事ばっかり、上位に出てくるんだろう?

 

チキンハートの私も、もちろん、めちゃくちゃ心配した。でも酔い止めを買いに行くのが面倒だったから、何も飲まずに自分を信じて車に乗った。

 

あのな…酔い止め全然いらんと思うわ。日本の山道とまっっっったく一緒。私は箱根が大好きでよくドライブするんだけど、箱根のようなもん。箱根の方がよっぽどくねくねしてるかも。

 

たしかにカーブは多い。でもずーーーっと3時間カーブが続くわけではない。カーブしてはまっすぐ走って、またカーブして…って感じ。スピードも出てないから、そこまで重力も感じない。何より舗装状態がとても良い!私はてっきり悪路ででこぼこしてるんだと思ってたら、縦揺れは一切なし!

 

というのも、この道路、日本軍が作ったものだそう。だから日本人は、そこまで構える事ないと思う。全然ドライブしない人は、ちょっと気をつけた方がいいかもしれないけど、変に薬飲んで朦朧とするより景色を楽しんだらいいのでは?と思った。

 

そうしてたどり着いたパーイ。ここではゆっくり休む事が目的だったから、バンガローに宿泊することに。

 

中心地にありながら、割と外れの方で川に近いから、とっても静か。(夜は近くのバーの音楽がうるさいけど)

 

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テラスにハンモックがついてるのが決め手!パーイでは何もせず、ただのんびり過ごそうと思って。

 

だけど着いてみてびっくり。欧米人多すぎ!小さい村のメインストリートに並ぶ土産屋とお洒落なカフェやレストラン。ここはタイではない。バックパッカーの聖地と呼ばれ、海外旅行客と移住した人々が人口の半分以上を占めるらしい。そんなもんで、すっかり欧米の風に吹かれているパーイ。

 

バスも電車もないから、観光客も住民もみんなバイクを使う。よってメインストリートには路駐のバイクがずらっとならび、狭い路地に溢れかえる人と、走行するバイク。うるさいしこわい。

 

私はショックを受けた。もっと静かな場所だと思っていたのに!

 

そしてみんなが、あの、タイパンツを履いている。一種の洗脳じゃないかと思えてきちゃうほど。タイに着たらタイパンツを履いて、スクーターに跨って、有名スポットへ!

 

可愛いから履いてるんだろう。着心地いいから履いてるんだろう。でも自由を追い求めるバックパッカーも、結局こうなるのかと。周りの流行りや環境に染まるのね。というか、真のバックパッカーは、きっとパーイには来ないだろう。ここは人が作り上げた偽物の桃源郷。自然をリスペクトするなら、バイクという選択肢はなしのはず!それでも綺麗なものを見たい欲望には勝てないのじゃ。その綺麗なものも、だれかが宣伝して作り上げたものなんだけども…。

 

ちなみに綺麗なものを見たい欲望は、コムローイ祭りによく出ていると思う。コムローイのランタン、あれ、最後どうなってるかが実際のところ分からない。環境に配慮した素材とは言ってるけど、その素材って一体?環境に配慮したとしても、民家に落ちて火事になったりしてるし…。山に落ちればただのゴミとなって、動物たちの邪魔をする。それを拾う人はいるのか?

 

それでも人々は飛ばすのをやめない。だって環境に配慮してるって言ってるし、どうしても綺麗な景色を見たい!って思うんだろう。私も綺麗な景色見たい。ディズニーラプンツェルが大好きだから、その舞台をこの目で見たい!だからコムローイには行く、片棒を担いでしまう。ランタンは…あげないつもりだけど、友達があげようって言うなら私はあげるだろう。。。

 

…と、まあ最初私はかなりネガティブになったのじゃw でもそれでも私もパーイが好き。

 

何故なら少し歩けば、人が全くいない、ローカルで自然いっぱいのスポットがあるから!

 

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トレッキングコースまでの道。少し中心地から外れただけで、田舎の静かな風景が広がる。水と土の混ざるにおいが大好き。私の魂に刻み込まれてるにおい。

 

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ジャングル探検!そもそもここに来たのはジャングルに行くためでなく、散歩の休憩地として決めたカフェがトレッキングコースの始点だった。でも着いてみたらカフェはやってなくて。ここまできたから、滝でも見に行くかと進み始めた。

 

だけど1枚目の写真のポイントで私は迷った。山に続く獣道が左側にあったんだけど、どうもそれが滝に続く道なのかが分からない。でもそれ以外に道はない。困って近くにいた人に聞くと、なんと川を渡る必要がありそうだと。

 

初見殺し。

 

誰が川を渡るなんて想像しようか?渡るなら橋があるはずだと思っていた私の常識は壊された。タイミング良く川の向こうから現れた人々。

 

こうして私はその男性と一緒に、裸足で川を渡ることに。なんでも滝はここから650メートル先で遠くないという。足が乾かないまま、進み出す男性。裸足。まあいっかと思い、私も裸足でジャングルの中を歩くことに。

 

道はぬかるんでいるけど、のめり込むほどじゃなく、粘土みたいに柔らかい。足裏に泥がひっついて汚れることもない。最高。おかげさまで足裏が痛むことなく、すいすい歩けた。途中小石の多い道もあったけど、なんとかなる。その後も3回ぐらい川を渡った。

 

そしてたどり着いたのが…滝があるはずの場所w 何もないw それが2枚目の写真。

 

今乾季だから、乾いちゃったのかな?それでもあれだけの水量があった事を考えると、雨季にはなかなか行けない場所かもしれない。鉄砲水があるのか分からないけど、水量が多かったら渡れなさそう。

 

滝は見れなかったけど、裸足でジャングルの中を歩くのは、とても楽しかった!ノルウェーに行ってから、裸足の気持ち良さに気づいてしまって、度々裸足になる。おすすめです。

 

帰り道は別の道を歩いて戻る事に。日本の田舎と風景が似てるけど、植物の種類が全然違う。だけど途中セミみたいのが鳴いていたり、鳥の声もそこら中から聴こえて、とても心地良かった。

 

旅行中は街中に泊まる事ばかりで、山や森には全然行かなかったから、こんなに綺麗な鳥の声を聞いたのは久々。

 

山の中を歩いて、大好きなにおいをかいで、鳥の声を聞くだけで、疲れがとれてく。わたしには森林浴が最高のデトックスなのだ。

 

誰もいなくて、舗装されてない道を歌いながら歩く。とても静かで満たされた時間だった。

 

それからバンガローに戻り、ハンモックに揺られながら本を読んだり寝たり。そしたら蜘蛛が玄関付近に巣を作り始めた。

 

実は昨夜からそこには蜘蛛の巣があって、朝出るとき気を付けながら出たんだよ。だけど掃除のおばさんが壊しちゃったようで。それでまた蜘蛛がそこに巣を作り始めた。一生懸命作ってるのをみて、だんだん落ち込み始める私ww

 

蜘蛛は自分の家を、自分の組織で作った糸で作る。環境を壊さずに、あるものを利用して作る。そして獲物がかかるのを待つ。折角作った家を壊されて、また糸を精製して獲物を待つ。糸を精製するのもエネルギーがいるだろうに、もしお腹減ってる時に巣を壊されちゃったらどうなるのか…。そんな事を考え始めちゃったんですな。疲れてるw

 

なんで人間に生まれちゃったんだろうって。一番辛い生き物じゃないかと思う。一番死を受け入れられない種族。一番環境を壊す種族。この地球上で、ここまで自然の循環から外れた動物は人間だけじゃないかと思う。死んだら火葬されて壺に入れられて土に戻ることもない。骨はずっと残ったまま。自然にかえることができない、もしくはかえることを拒んだのか。何さまかと思う。

 

来世何になりたいか?って質問があるけど、わたしゃもう来世なんてごめんだよ。そういう意味でも、仏教の教えにはかなり共感する。仏教の悟りとは、輪廻転成から解脱すること。仏教にとって人生とは辛いものなのだ…。

 

だから人間と種族であることを誇れるように、自然の循環の中でなるべく生きていきたい。そういう人たちを応援したい。もっとみんなに知ってほしいと思うんだなあ。押し付けがましいかなあ。

 

今、暗くなった外で外灯つけてブログ打ってたんだけどね…灯りに誘われて蛾がやってきてね。その進行方向に蜘蛛がいたんだよね。このままじゃ食べられちゃうぞと思って、ドア蹴って逃したら逃した先にトカゲがいた!トカゲがベロを伸ばして食べようとしたんだけど間一髪蛾はそれを逃れた!よく見たら外灯のとこでトカゲが2匹も待ち構えてる。灯りの下に虫が集まるって分かってる。

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余計な邪魔をしてしまった…。トカゲのご飯の邪魔をしちゃった。こういうのには手を出しちゃいけないんだよね…しかし食べられる運命ばかりの蛾も大変だね…。日本じゃさっぱり見なくなったトカゲ、タイにはめちゃくちゃいるよ。

 

いやあ…人間ってなんなんだろうね?

 

いやあ、パーイ色々考えるわ。久々に1日ひとりでいるからなあ。明日からまたホステル暮らしだし、バンコクで知り合った子たちと会うし、ミャンマーもそのうちの一人と行くし、また暫く誰かと一緒の日々が続く。それはそれで楽しいし嬉しいんだけどね!

 

私は内向型なので、友達といる時間と一人の時間のバランスが保たれてないと疲れるんす。最近特に顕著にそれが出てしまう。ブダペストの宿にいた時も、仲良しの友達がいて他の人たちもみんな良い人だったのに、ある日一気に疲れが出ちゃって無気力マックス!ずーっとひとり部屋で寝てた笑

 

こんなんで日本に帰ってから仕事とか出来んのかな?ww