NOTE

Seek sustainable life with the nature

分かってもらえない悲しさ

ちゃお。

 

今日はノルウェーで知り合ったおじちゃんとランチしてきたよ。ノルウェーの北にある島に行きたくて、友達のツテで泊めてもらった家のオーナーさん。そこは鱈漁で盛んな島。日本にも輸出してるらしい。そんでおじちゃんは鱈漁関係の仕事をしていて、ナポリには売り込み?で来てるらしい。

 

仕事のことはよく分からんが、まあまあ良い友人の私たち。といってもおじちゃんは62歳。そんで今日久々に再会して昼間っからワインを2本開けながら、おじちゃんの話を色々聞いてたわけよ。だっておじちゃん、ちっとも私の話聞かないんだもんw すぐ自分の話しだすんだもんw

 

そしたら、何故か突然ビジネスの話になりましてな?東京で鱈の卸売の仕事をしないかって。

 

いや無理。

 

これは私もノーノーノーと言ったわ。ほろ酔いだし、険悪なムードにもしたくないから、笑いながらだけど。それに何事も知る前にノーというのは良くないと思って、話は聞くけどノーです、と。

 

おじちゃん頑固だからさあ…全然私の話聞かないのよね。ノーってこんなに言ってんのに、ずっとお金稼げるよって言ってくる。

 

いやいや、私お金じゃないんだよ。欲しいのは。だから言ったの。日本でやりたい仕事があって、それは日本の農家を支援する仕事だって。分かってもらいたかった。私がやりたいのはお金稼ぎじゃなくて、社会や地球にとって役に立つことだって。

 

でもおじちゃんは、まったく納得がいかないようで。日本の農家の支援よりも、絶対卸売の方がお金を稼げるよ。日本で一番リッチな女性になれるよ。って。

 

…いや、日本で一番リッチになれる仕事なら、もう既にだれかがやってるっしょ。

 

でもそうじゃないんだよ。私はおじちゃんに、私のやりたい事を分かってもらえなかったことがすごく悲しいんだよ。結局おじちゃんもお金のことしか、頭にないのかな。私はお金をたくさん持つことよりも、社会のために地球のためになる仕事をして、自分の納得する生き方をしたいだけなんだよ。

 

やりたい事あるっつってんだろ!こんだけノーって言ってんだろ!わかれや!!!

 

って思うw 決して悪いおじちゃんではない。むしろ純粋なおじちゃんである。しかし理解不能なところもある。移民がバラを売りに来て私はいらんっつってんのに、おじちゃんがあろうことか50ユーロ差し出して全部買ってしまった。彼らはあれで仕事をしている、お金が必要なんだと言っていたが…わたしにはそうは思えない。あれじゃ益々彼らはバラ売りをやめなくなるだろうと思ってしまう。

 

…考えてたらイライラしてきたわあ。

 

でも分かってもらえないことで、イライラしたら駄目だよなって思うの。分かってもらえないことって、この先いくらでもある。それこそ消費者の意識を変えたいなんて目標は、なかなか達成できないだろう。今まで何人もの人が訴えてきた問題を、今わたしがみんなに訴えたところで大きな社会は変わらない。伝わらないことにがっかりしてたら、この先わたしはやっていけない。

 

だから、おじちゃんに分かってもらえないことも仕方がない。でも悲しい。そうか、わたしのやりたい事は尊重してもらえないのかってなる。…そんな職業ますますやりたくねーわ!!お金稼ぎだけが目的の職業なんて尚更いやだわ!!

 

あーめんどくさいなー…。たぶん、これが一番の気持ち。わたしの好きなことだけ起きればいいのに。なんでわたしがやらないって言ってんのに、ストップしないのか?なんで嫌なことって起きるのか?

 

それは他人はコントロールできないから。おじちゃんは、いい話なのに、何故わたしは乗らないのか?っていらいらしてるかもしれない。おじちゃんの思うように事が運ばなかったのと同じように、私にも想定外の出来事は起きる。

 

これが人生だ。

 

…それでも私はおじちゃんと友達でいるだろう。ビジネスの件は、片手間にできるなら考えたけど…そもそもマーケットとかそういう経験も知識もないのに無謀すぎるだろ。

 

おじちゃんには東京でバカ売れする目処があって、それでも私のためにポストをあけてくれているのか?

 

はあ…しんどい。楽しい昼食のはずだったのにな…。昼食は楽しかったんだよ。それとこのモヤモヤを一緒にしてはいけない。

 

全てが私の思い通りにいくわけない。今後もこの類の悲しさとは、付き合っていかなきゃならない。だから私は今回のこの出来事をステップにして、乗り越えなければ。人は完全には分かり合えないんだろう。だからどこかで妥協しなきゃ。悪いけどそれは受け止められない、でもそれが全てじゃない、今まで通り良い友達でいましょうってなれるように。今の時代、関係を切るのは簡単。だからなるべくこの縁を保てるように努力したい。

 

根本からムカつく人、合わない人はすぐ切るけど! そういうのは直感でわかる。切ったところで、更にたくさんの人と出会うのも事実。ドライかな?

 

でも人ってのは、たぶん、分かってもらえないと、なかなか前に進み続けられないと思う。私はワーホリや海外旅行は、少なくとも家族の理解と支援がなかったら、ここまでやれなかった。家族に意味わかんないって言われてたら、たぶん出来なかった。

 

承認欲求に繋がるのかもしれないけど、人は認めてもらえないと自分に自信がつかないのではないかな?少なくとも私は自分のやりたい事、してる事を肯定してくれる友達がいないと、心が折れる。孤独なままじゃやり続けられない。

 

たったひとりでも、ふたりでも、わかるよ!って言ってくれる友人があるから、環境保護や農業についてブログで書けるのだ。楽しみにしてるよって言ってくれるから、書けるのだ。

 

だから私も、私だけでも、楽しい共感できると思ったら伝えていきたい。それがどれだけ助けになるか、自分で分かってるから。

 

…あー本当に切ないわ。おじちゃん分かってくれなかったことが。農家の支援だめか。やる価値ないか。それだけおじちゃんは鱈漁の仕事が好きなんだろう。そのせいで離婚しちゃって、子供たちとも疎遠みたいだから。鱈漁が彼の全てなんだろう。逆に応えられなくてごめんね。

 

んー…そう思うと、ノーしか言えなかった自分が申し訳ないな。ちゃんとオファーを見直して、良いところも認めた上で、それでも私は農家の支援がやりたいんだってことを伝えよう。誠心誠意が大事だよね。

 

よし元気出た!

改めて周囲に私のやりたい事をいいねって言ってくれる友達がいることに感謝!