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Seek sustainable life with the nature

なぜ料理が苦手なのか考えた

私は料理が苦手である。

 

海外で一人暮らししていた時は、まあまあ料理をしていたけど、いっつも適当に作っていて、多少美味しくなくても気にしなかった。だから人に差出せるような料理の腕にはならなかった。

 

そんな私は、海外でファームステイがしたかった。けれどファームステイでは、大体、自分も料理をしなければならない。

 

考えてもみて欲しい。ホストはフルタイムで働いている。そして私はパートタイムで働いていて、仕事以外やる事がない半ニート。そんな私が、3食ぜんぶホストに任せていいのか?…怠惰にもほどがある!私の性格的にそれはちょっと無理!いくら料理が苦手でも、せめて姿勢だけはみせないと。もし不味くてもう料理しないでほしいって言われたら、それはそれでラッキー。それまでは…頑張らないと!

 

そんなわけで、私は人に料理を振る舞うようになったの。そして今、4軒目のファームステイ中、帰りの遅いホストのためにご飯を作って待っていた。(トマトとナスの煮込みだけだけど)そして思った。

 

私、意外と料理できる。意外と簡単。やれば出来ると。

 

じゃあ何故やらなかったのか?

 

第1の理由。

お洒落なカフェ飯というイメージが、理想的な料理として刷り込まれていたから。

 

料理を、振る舞うならお洒落な料理を作らなければと思っていた。見栄もあったかもしれないし。日本にいた時に買ったレシピ本は、カフェ飯。時々料理をしようと思っても、選ぶのはいつも見た目がお洒落で美味しそうで簡単なごはん。

 

お洒落なカフェ飯も、もちろん美味しい。美味しいが、料理の腕はあがらなかった。何故なら1回きりで満足していたから。意外と手順が面倒で、2度は作らない事が多かった。

 

だけど料理は繰り返しと、基本が大事だったんだなと今なら感じる。ファームではその時に採れた野菜を使うから、レシピが限られる。カフェ飯なんてまず作れない。

 

しかしレシピが限られるっていうのは、ネットで出てくるお洒落レシピの事であって、実は作れるものは沢山あった。

 

第2の理由。

味の素とコンソメ頼りで、それ以外作れなかったから。味が一緒で飽きた。

いつも味の素とコンソメ。これがあると大体美味しくなる。だけど海外の地で、この二つが手に入らない時に、めちゃくちゃ困った。日本のレシピが作れない!

 

しかし…塩とニンニクだけでも、野菜そのものに味があるから、意外と美味しくなる事に気付いた。玉ねぎとセロリの炒め物、トマトとナスの煮物。そしてシンプルだからこそ、ここになんでもぶっこんでバリエーションを広げられることに気付いた。味の素とコンソメは、あくまでも調味料で、野菜のもつ味が主役だった事を思い出した。

 

あとは醤油最強。日本には味噌もある。味の素やコンソメに頼らずとも、自然の味をもっと生かした料理がたくさんある!

 

*第3の理由

勝手に期待を背負ってたから。

というか喜ばせたいのに、喜ばせる自信がないから、やりたくなかった。

 

そう、美味しいものを作ってあげたいのに、美味しくできなかったらどうしよう…という思いが、私を邪魔した。しかしファームステイで思った。

 

結構みんな薄味。美味しい時もあれば微妙な時もあるし、そもそも味覚なんて全員違う。決して誰もが美味しいと喜ぶご飯じゃなくても大丈夫だわと思ったのだ。これが一番大きな理由だったと思う。

 

みんな文句を言わずに食べてくれるから、ちょっとずつ自信がついてきて。今日なんて作ってあげよう!と思って作ったら、自分的に美味しく出来て、それを食べて欲しくて沢山残して待ってたからね!

 

まあ一番は経験積んだ事よね。色々作ってきて、アレンジをきかせたり、どうしたらいいかが分かるようになったから、今では料理に対する苦手意識も消えてきた。相変わらず限られた食材で何が作れるか考えるのはストレスだけどw だから日本に帰って、好きにスーパーで食材が買えるようになったら、しっかり料理をしようと思う!なるべく味の素やコンソメに頼らずに。

 

食べる事は生きる事。自然の恵みをもらうんだから、しっかり美味しくいただきたいと思います。健康な精神は健康な身体から!