NOTE

Seek sustainable life with the nature

試練の1日

むーちょいらいらするー。孤独を感じるー。アルフレドの説教がすごくいらいらするー。事あるごとに七面鳥に絡めてくるのやめてほしー。冗談なの?なんなの?野菜は生き物だ、鳥も生き物だ。同じだ。って分かってるっつーの!私、今、とても父親と暮らしてる気分。説教された時につい態度に出しながら、「I know」だけ言って、シャワーを浴びるために逃げたわ。そしたらシャワーがいつまでたってもお湯にならねえ。なんの嫌がらせだ?そんで水で身体洗って出たら、水の使いすぎで自分がシャワー浴びれないってラウロからのお言葉。水に制限があるなんて誰も教えてくれなかったじゃーん!だーめーだー今日は朝からダメダメだー!もう嫌だー出て行きたいこんな所ーーーー!出てけって言われたら、それはそれで悲しいけど…。

 

肉食なのがいけないの?でもそれって私のせい?私のせいじゃないよね?だって肉食が普通だったんだもん。劣悪な環境で飼育される家畜たちは可哀想だと思う。でも全人類が肉食をやめない限り、需要がある限り、家畜は家畜のまま。それなら消費者としてアニマルウェルフェアに取り組む酪農家から肉を買う事で、投資して世の中を変えたい。っていう結論にここ数日考えてて、やっと言葉にまとまったのに!いらいらして話したくなくて、いつもはみんなで晩御飯食べるけど今日はもう寝る事にした。完全に反抗期の娘じゃん私。すれ違ってるぞ。お互いの事を誤解したままだぞ。おい私。ちゃんと話し合って和解しなさい。

 

そう思う一方で、彼は家族じゃなくて他人。話し合ったところでどうせあと数日でおさらばするのに。ああ…あと1週間もあるのに、居心地悪くなっちゃったな…明日になれば何か変わるかなー。

 

頭洗いたいなー。このファームステイが終わったら、バーンとホテルで1人部屋予約するんだ!1人っきりでのんびりするんだ!あーーー帰りてーーーーーーばかーーーーーー

 

はい。それが昨日の話。

 

今日は何の嵐もなく、午前中が終わりシエスタなう。朝の仕事はサヤエンドウの袋詰めと草むしり。サヤエンドウがあと1キロ足りなくて、温室に取りに行ったら雨のようなスプリンクラーの水。仕方ないのでびっちょびちょになりながらも収穫。夏だしね!ここのサヤエンドウはめちゃくちゃでかい。

 

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日本で売ってるやつは、まだまだ収穫前サイズ。でかいのばっかり見てると、規格の大きさを忘れるわw でも大きすぎると売れないんだって。味がどうのっていうより、繊維質がかたくなってお客受けしないみたい。大きいと食いでがあるんだけどね。と言うわけで、ここでは毎日サヤエンドウ料理が求められるぜいw 将来自分の庭にサヤエンドウ植えようと思った。毎日めちゃめちゃとれるから。上に上に伸ばしていけば、そんなに場所もとらないだろう!


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サヤエンドウを探すには、葉っぱを掻き分けて内側を探す!たまに蜘蛛とかカタツムリがいてビビるけど、がつがつ突っ込んでって探すよ!いいやつ見つかった時嬉しい。

 

それから昼休憩。なんとなく毎日お昼に1品作る事になって、(面倒だけど)お世話になる以上私も何か作るのが礼儀ってもんでしょう!頑張ってます。一昨日は肉じゃが、昨日は茶碗蒸し失敗して中華スープにw 今日はポテトサラダ!(きゅうりと思って生でいれたのが、ズッキーニだった) あんまりスペイン人受けはしないけど、レイさん(ホストの奥さんで中国人)は、沢山食べてくれる!ほっ…良かった…。私的には結構良くできてるんだけどね〜私薄味好みだから、彼らには物足りないのかなあ。クミンがあるから、クミンで何か作りたいなあ。

 

ちなみに昨日はアルフレドにいらいらしてたけど、今日は割と穏やかっす!昼ごはん作る時にレイさんが「お肉あるよ」って教えてくれたけど、わざわざ自分からベジタリアンの話の種を作りたくなくて、使わず。そしたらなんとアルフレドが肉料理しはじめたww えーーーー!どんなパンチがとんでくるか構えてたけど、ベジタリアンの話題には一切触れず…おやおや?ちょっと拍子抜け。やっと何故ベジタリアンにならないのかの答えを見つけたんだけどな…。ちなみに今日の話題は日本のヤクザと、木の話と、三島由紀夫さんの話。なぜ三島由紀夫さんの話を知ってたんだろう。すごい。彼も自分の声が人々に届かずに絶望して、友人と共に抗議のため自殺をしてしまった人。小説はまだ読んだことないけど、このエピソードだけは知ってたよ。

 

ところで、この畑の土はとっても粘土っぽい!粘り気があって、水を含むとすごく重い!(おかげで草むしりが大変)。こんな雨の少ないスペインの地で、何故こんなに土が粘り気あるのか。畑担当のラウロに聞いてみた。そしたらここは川が近いから、土壌が既に出来上がってたんだって。分かりやすい例が、ナイル川ナイル川はある時期にきまって川の氾濫を起こしていた。川の氾濫は災害であると同時に、肥沃な土を残していってくれるから、人々は時期を見極めてそこに畑を作った。それと似たようなもんだと教えてくれたよ。ふーーーむ、なるほどねえ。日本も台風の時に川の氾濫が問題になるけど、うまく付き合えば良い面もあるのにね。…まあ、もう日本の河川敷はほとんどコンクリートになっちゃったから、肥沃な土は邪魔にしかならないんだけど。…被災地で回収した泥って、畑で使えたりしないのかな?

 

あとここの畑も、通路にはウッドチップや枯れ草が沢山置いてある。パーマカルチャーですね!?(ちがう!?) 元々ラウロはニエバの村で、ガーデナーとして働いていたんだって。だから枯れ草やウッドチップを沢山手に入れる事が出来たんだって。更にアルフレドは大工さんで、自宅に隣接してる工房で木を加工して組み立ててる。だから木片やウッドチップが大量に手に入るわけだ。

 

大工と農家の組み合わせ最強。

 

午後は部屋の掃除。かんたーん!大体20時に仕事終わり!それから友達のパパがくれたアリカンテ産のワインを持って、夕焼けを見に近所を散歩。田舎だし誰もいないだろうと思って、ワインボトルとグラスと携帯と本だけ持ってウロつくアジア人。あやしすぎる笑 残念ながら歩いても歩いてもベンチは見つけられなかったから、適当に道端に座って、ひとり晩酌開始w

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そなんひとりで良い気になって歌ってるところに、おばあちゃんと犬登場!ぎゃー恥ずかしいー!もう見られちゃったけど、とりあえずワインを隠す。そしておばあちゃんに「Hola!」と何事もなく話しかけてみる。するとおばあちゃん、私を不審がる事もなくめちゃめちゃ話してくれる!予想外の展開。何言ってるか98%分からなかったけど、おばあちゃんが話し続けてくれるから、なんとなーく相槌を打ってみる。いやー…スペインいいね!道端に座り込んでワインボトル持ってるアジア人にも、不審がる事なく話しかけてくれる!ありがとう!日本だったら絶対変な目で見られるわww

 

そしてワインを飲みながら夕焼けを楽しむ。ああ…なんて贅沢。

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インスト音楽をBGMに、ワインを飲みながら夕焼けを眺める…。最高ですね。これだけでストレスが浄化される気がするう。

 

さて、それから家に帰って晩御飯!なのだが!今日はレイさんとラウロが、町へ野菜の卸があるからって夜いなかったの。ということはだよ?アルフレドと2人きり!マンマミーア!!!

 

どうすっかなー寝るかなーと思っていたけれど、なんてったって、ワイ酔っ払ってるからね!!帰って早々、喜んでアルフレドに話しかけたよ!おばあちゃんと会話したってww それから色々と2人で話し込んで、なかなか分かり合えたんじゃないかと思う!ベジタリアンについては、一切触れなかったけど!(根に持ってる)

 

ベジタリアンといえば…夜の仕事に、鶏の餌やりがあります。夜は餌を小屋にばら撒いて、鶏たちを小屋に閉じ込めなきゃならない。ならないんだが…2匹だけ、なかなか中に入ってくれなくて悪戦苦闘…!なぜ!?他の子は割とすんなり入ってくれたのに!おばかちゃんなの!?

 

どうにかこうにか小屋に入れた後は、外に残された七面鳥ちゃんに餌やり。孤独だね。

 

しかしここで仕事は終わらない。自由を追い求めるヒッピー鶏が、脱走していたのだ。その子を小屋にいれないといけないんだけど…だいぶ疲れていた私。最早餌で誘導ではなく、捕獲する作戦に出ました。鷲掴みです。鳥だけに。

 

思いの外簡単に鷲掴み出来てびっくり!つつかれたら痛いだろうなあとビビってたけど、特に何もなく。良かった良かった!いやあ、鶏を鷲掴みなんて良い経験したわあ。

 

それから土日が休みだから、セゴビアに行って来なよとレイさんが言い始め。だけど、セゴビア行きのバスは朝8:40のみ。そしてセゴビアから村へのバスは13:30のみ。もうほんとに…なんでそう中途半端な時間なの?そしたらレイさんが、ヒッチハイクの時が来たね!と盛り上がっている。ヒッチハイク用のボードまで貸してくれた。もうこれ明日ヒッチハイクするしかないやつじゃん。死なない?危ない目に合わない?ってめっちゃ心配で聞いたら、大丈夫!っていうから…まあ明日やってみる。でも超不安〜〜〜大丈夫かなあ。襲われたら殺されたりしませんように…。