NOTE

Seek sustainable life with the nature

帰国してから忙しい

早いもので帰国して5日経ちました!

あっという間だ〜。

 

なんか旅に出てたのが嘘のように、実家で毎日を過ごしています。本当に、駅に降り立った瞬間、あれ?昨日もここ通った気がするってぐらい。全然久々感がない!笑

 

さて、帰ってからまずとあるイベントに行ってきたよ!益久染織研究所という織物会社のお話会へ。とっても面白かった!綿の手紡ぎ体験をさせてもらったり。個人的に気になっていた、化学染料を使っての染物。草木染めもやっているんだけど、草木染めは水を大量に使うんだって。だから見方を変えれば草木染めも資源を沢山使ってしまう。そういう意味では、水が少なくて済む化学染料の方が環境に良い。そういう風にして、どちらもメリットデメリットを知った上で選ぶべきだと思うって。

 

いやー目から鱗だったなあ!面白かったな!

 

それから2日間は、ひたすら寝まくっていた!カンボジアで喉風邪ひいちゃって、2日間、頭痛いし喉痛いしで辛かった…。しかもアジアに来てから歩くことがめっきり減って、運動不足も極まっていて、深夜に太ももの筋肉の痛みで起きるほど。すごく血行が滞ってる感じ。

 

みかん食べまくって2日寝てたおかげで、風邪は良くなった!ちょっと腰が痛かったりもするけど。だから今日は犬の散歩にいって歩いて、朝からラジオ体操もして、ちょっとばかし身体を動かしたから、今日はぐっすり眠れるといいなあ…。あと夜は母にタイマッサージをしてあげた!喜んでたから良かった!あれは私にとっても結構運動になるから、ちょうど良いのだ。

 

ちなみにカンボジア行って体調崩したってなると、ちょっと心配だったから、一応空港で検疫も寄ったよ。でもあれ、かなり勇気いるね!w 外れたところに検疫所があるかと思ったら、めちゃくちゃ出口までの通り道にあって、全員からの視線を浴びながら申告しなきゃいけない。つらい笑

 

風邪ひきましたって伝えたら、熱をはかってくれまして。35度6分、わたしの平熱でしたw

 

あと今日は市役所にも行ってきた!私はノルウェー行く前に海外転出届を出してるから、国内に住民票がないのだ。そうすると健康保険に入れない…。海外旅行保険で一時帰国扱いにならないかなーと思って、曖昧な感じで旅行会社に問い合わせてみたら、一時帰国にはならないって言われてしもーた…うそはダメだね。w

 

なので、海外旅行保険はまだ1ヶ月分残ってたけど、その日で解約。そのまま市役所に行って、転入届を出して健康保険にも入ったよ。即日で仮の健康保険証をくれるから、めちゃくちゃ助かった!!

 

ただ…転入届を出すとき、帰国日を確認するためにパスポートがいるんだけど…今回、顔認証システムで入国スタンプもらえなかったんだよね。だからたまたま捨てないで持ってた、搭乗券を渡してオッケーもらえたけど…ちょっと困るよねーこういうの。

 

でも海外から戻る場合は、パスポートだけ必要だから楽ちん!これでいつでも病院に行けるから心強い!

 

あとは帰国してから毎日ご飯を作るようになったよ。実家にいるんだけど、両親働きに行ってるからね!これは私の中でかなり成長。昔は料理なんて絶対やらなかったのに!今では結構楽しく料理しているのだ。今日はチリコンカン失敗しちゃったけど…。何事も経験じゃ!

 

それから本屋に行って、TOEFLの教本もゲット!2500円もした…。別に学校に通う訳じゃないけど、自分の英語力の証明としてね。まあこれの勉強に専念するために暫く無職でいる!っていう言い訳でもあるんだけどw でも気になるとこでバイトしてみようかなとも思っている。

 

さらにホモ・サピエンスも見つけちゃった!お金があまりないからアマゾンで買うの見送ってたんだけど…やっぱり面白そうでつい。

 

何で今のような大量消費社会が生まれたのか、過去から現在までヒトがどうやって発展してきたのか学んだら、少しは分かるかもと思って。持ち歩くには大きすぎるから移動中読めないのが残念だけど、無職を生かしてすぐに読み終わりたい所存でござる!

 

さてさて明日は渋谷で忘年会じゃー!

世界を旅した、最終日

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最後の夕陽はトゥクトゥクから眺めた、カンボジアの田舎で。


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オレンジ色に染まる景色が、私の心に染み入ります。

 

さて、私は明日、帰国します!!

旅の最終日は、シェムリアップにある日本人が作った織物の村へ。

 

ここでは絹の布を機織りしてるよ。なんとお蚕さんを飼って、糸を作るところから、機織りまで全てこの村でやってるの!しかもお蚕さんにあげる桑の葉もここで育てていて、村の中で全ての材料が揃ってしまう。完全自給自足の村なのだ。

 

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まず括り手と呼ばれるデザイナーさんが柄を決め、バナナの皮をなめした紐で糸を縛って、染まる部分を決めてくよ。色の数だけ括って、ほどいて、括り直してと回数を重ねて、糸を染めていく。

 

染色は草木染め!古来の方法と、森本さんが編み出した方法でやってるよ!

 

実は今日、私は絹ハンカチの染色体験をしたんだけど、超びっくり!黄色と緑に染めたんだけど、まず黄色に染める時は、葉っぱを煮出したお湯にくぐらせる。これはなんとなく想像できた。

 

だけどびっくりしたのは緑!

なんと緑色にする時は、発酵した液体を使うんだよ!材料は錆びた鉄、砂糖、ライム。これを水にいれて、発酵させる。つまり菌を育てるんだね。だから毎日ちょっとずつライムや砂糖を継ぎ足していくんだって。

 

ここに黄色く染まったハンカチを入れると、黄色の成分と化学反応が起きて、どんどん緑色に染まってくの!!す、すごーーーーい!

 

そして完成したのがこちら

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めっちゃかわいいでしょ!

すごいの!これも柄を作る時に、ひもでくくるんだけど、私はどこをどう括ったらこうなるのか全然分からず。ベテランの技だよこれは…本当にすごい。

 

さて、話は戻り。

こちらは縦糸の準備!
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それから横糸を通して柄を出していくよ!
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括り手もすごかったけど、織る人もすごい。柄がズレないように一本一本しっかりチェックしてやってるの。力が強すぎたら、布がごわついちゃうし、大変なのだ。
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工房は大きくて、たくさんの人たちが働いてたよ!すごい!子供達もいっぱい。みんな子供達を一緒に連れてきて仕事してるんだよ。

 

子供が泣いたら作業をやめて、あやして…。非効率に思えるけど、むしろ子供が見えていた方が安心して、集中力が増すんだって!大きな子供が相手してくれたりするから、子供達も楽しいだろうし、いいよね!こういうの。だからすごくにぎやかだったよ。

 

子供だけじゃなくて鳥や犬や猫も、子供を連れて行きかってて、すごく活気があった!そしてゆとりがあった!森の中で空気も綺麗だし、最高の職場だったよ。

 

今は藍染に挑戦してるんだって!これも化学薬品は使わずに、自然素材だけで色を定着させようと試行錯誤してるんだって。そこで化学薬品のかわりに使われてるのが、発酵菌。日本て食品のみならず、織物にまで発酵菌を使っていたんだね!鳥肌立ったわ、この話聞いた時に。日本文化とは発酵文化であると思う。

 

この試行錯誤の時間を、スタッフの岩本さんが自由研究だと言っていてね。とってもいい言葉だなって思った!夏休みの自由研究。きっと童心のような気持ちで、やってるんじゃないかなって思う。大変だろうけど、楽しんでるのがとても分かった!

 

いいなあ、ここ。今回はお金なくてとまれなかったから、次回お金を貯めて3泊ぐらいしたいなあ。それでみなさんの話をもっと聞けたらいいなと思った!

 

こうして私のヨーロッパアジア旅行は終わったのでした。

 

なんだか充実していたなあ。

観光地を巡るだけじゃなく、ファームステイをしたことで、色々とローカルな部分まで見ることができた。色んな人に会って話を聞くことで、自分がどうやってこの先生きていきたいか分かった。どんな仕事がやりたいか、できるかも分かった。

 

本当に実り大きい旅だった。

 

だけどこうして自分の道がはっきりしたのも、アンテナはって、言いふらしまくって、気になるものは見に行ったからだと思う。

 

ただのほほんと観光してるだけじゃ、絶対この道はみえてこなかった。

 

人に会って、話を聞いて。それが一番良かった。出会いが出会いをよんで、どんどん枠が広がっていって。

 

あ、こことここが繋がるんだね。えっ、ここも繋がるの?って感じで、食と農から始まった興味は今、織物にも発展した。そして織物の伝統を守る為に、森林を作って自給自足している村に巡り合った。

 

なんだか1周ぐるっとまわって、森林を守りたいってとこに、戻ってきた感じ笑

 

全部繋がってたんだなあ、ってのが、今回の旅の感想かなあ。

 

あの人と出会ったことも、今への伏線。

食に興味を持ったことも、今への伏線。

 

本当に良かった。

そしてヨーロッパの見たい景色も見れた!旅をし続けるってのは、想像以上に過酷で、疲れたけど。でも楽しかったな。

 

毎日が修学旅行!全く知らない人たちを信用して、一緒の部屋で寝るんだよ。面白いよね!会ったばかりの人と、飲みにいこーよ!て出掛ける。すごいよね!

 

世界一周して価値観が変わるかどうかっていうのが、たぶん、若い人たちの気になるところだと思うんだよね。価値観を変えたいって思って、世界に出るんだろう。

 

なんてゆーか、価値観て言葉がそもそも曖昧だよね。価値観ていうより、考え方の指針ていうのかな。つまりは自分の持ってる常識に近いんじゃないかと思う。

 

価値観が揺らぐっていうのは、自分の考えていた当たり前が違ったってことじゃないかな。

 

そう考えたら、価値観が変わらないわけがない!日本の常識は世界での非常識だからね!非常識といっても、失礼とか下品てわけじゃなく、ただ通じないのよね。

 

日本の当たり前は、かなりレベル高いよw

 

サービスしかり、生活しかり。

 

前にも書いたけど、価値観はそうそう変わるものじゃないと思うんだよ。これまで生きてきた、自分の考え方だもん。でもそれってさ、どんどん、情報を得て上書きされてると思うんだよね。世の中いろーーーんな考え方、生き方があるんですねって、情報が上書きされる。はい、そこでもう価値観ちょっと変わってるよ。

 

今までなし!って思ってたものが、これもありかってなる。もっと人としての器がおっきくなるね!私は心はちっちゃいままだけどねw

 

東南アジアとかの途上国に行ったら、びしばしくるよ!笑  お勧め!でも世界遺産を巡るだけじゃやっぱりだめ。ホテルの人でも、レストランの人でも、在住日本人でも、現地の人たちと話すこと。じゃないと、うわべだけじゃ分からないよ。それじゃあ価値観の更新は難しい。だってリアルな情報が手に入らないからね!

 

私も実際カンボジアでは現地の人とほとんど交流出来てない。でもカフェの店員の日本人や、今日行った研究所で働いてる日本人から話を聞いて、なるほどカンボジアの人ってそんな感じなのかあ…と情報をゲットできた。

 

そうやって、どんどん自分から関わっていかないとね!

 

私は自然保護したいんです!とか、地球を守りたいんです!っていうの、意識高い系と思われそうで嫌なんだけどw でも100人に1人でも、私もです!って言ってくれる人が現れるんだよ。そうやって繋がって、少しずつ仲間が増えた。

 

世界中に同じ考えを持った仲間が出来たことが、今回の旅の一番の収穫!本当に嬉しい。

 

見たいもの全部見たいっていうのが旅の最初の目的だった。それが今や色んなおまけがついてきて、自分の人生の使命を見つけられた気がする。

 

29歳にして、やっと。

でも森本さんいわく、遅くない。

20代はやりたい事を探す時間。

ぎりぎりセーフ!

 

明日日本に帰ったら、気が抜けて、かなりズボラに戻りそうだけど。笑

 

まずは自分にお疲れ様と。

家族に心配かけてごめんと。

出会ってくれた友人たちに、心の底からのアイラブユーとありがとうを伝えたい。

 

本当に本当に景色以上に、出会った人々がここまで楽しい思い出にしてくれた。

 

私はとっても幸せ者なのだ。

 

ありがとう!

 

 

アンコールワットとトゥクトゥク

さてさて、カンボジアも残すところ少し!

今日でアンコールワット観光は終了したよ!

 

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ずーっと行きたいと思っていたアンコールワット。正直アンコールワットよりベンメリア遺跡やアンコールトムの方が好きだったけど笑

 

自分の目で見れて、空気を感じる事が出来て満足!ただ私は一般的な人と比べて、まわった遺跡の数は少ない。

 

1日目

ロリュオス

バンテアイスレイ

ベンメリア

 

2日目

アンコールワット

アンコールトム

タプローム

 

3日目

バンテアイクデイ

プレループ

タソム

プリアカン

アンコールワット

 

普通小回りルートでは6カ所まわるらしいんだけど、私は合計3つしか行けずw それでも2日目、3ヶ所まわるだけで5時間かかったんだよ笑 私、めちゃくちゃじっくり見ながら、ゆーっくり歩くから時間かかる。

 

2日目は真っ昼間の12時スタート。ちょうど昼ごはん時だったから、やや観光客少なめ。第3回廊には100人しか登れなくて、整理券が配られる。友人はここに登るのに30分待ったらしいけど、私は運良く待ち時間なし!行ったらすぐ入れて、中国人団体客はいなかった!

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この日はたまたま祭事があって。色んな果物やお菓子が並べてあって、楽団員もいる。ほぼ用意が整ってたから、そのうち何か始まるだろうと思って座って待ってたんだよ。30分くらい待ったかな?セッティングが完了して、何やらスタッフたちがそわそわしている。遂に何か始まるのか!?と思いきや…

 

始まったのは、写真撮影大会!!

 

もういいだろ、あんたらどんだけ同じ場所で写真撮るねん!!てぐらい、ずーーーーーーっと写真撮ってる。

 

噂ではカンボジア人はFB中毒。事故現場に居合わせたら救急車呼ぶより先に写メってFBなんだって…。こっわ。

 

暫く見てたけど全然写真撮影が終わらないから、諦めた。祭事の後に写真撮影じゃないんだね…。

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上からの眺め。

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アンコール遺跡の好きな眺めのひとつが、廊下のずーっと向こうに見える外の景色。

 

でも私にしてみればアンコールワットはちょっぴり、綺麗すぎるし広すぎる。

 

アンコールトムは、一番遺跡の中を歩いてるって感じがしたんだよね!

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うん、写真じゃ伝わらないね!でもなんていうのかな…屋根の上を歩いてるの。下から見上げてたクメールの微笑みとか、屋根にいるガルーダやナーガなんかの彫刻が目の前にある。うん、屋根の上を歩いてる感じだわやっぱ。目の前にどーんとあるのが、すごい迫力!ここはすっごく楽しかった。

 

上にのぼらず、下から見ても、遺跡感がすごい。かっこいい。


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いやーこのかっこよさは写真じゃわからん!ぜひ現地へ!周囲をぐるっと一周するのめちゃくちゃ楽しかったよ!階段の上に行くと楽しいけど、観光客の数がすごすぎる。狭いだけに。

 

でも下の方はみんな興味ないからがらがら笑  ちょっと岩に腰掛けて休みながら、眺めるの最高だったよ。乳海攪拌のレリーフももちろんあるし。赤土の上に残る古代の柱の間を歩くのは楽しかった。

 

アンコール遺跡の中で一番好き!

 

ただ…上に登る前に暗い遺跡内を歩いてたら子供に遭遇して…。やたら親切にしてくれるのよ。最初に気付けば良かったんだけど、この子、お金目的で観光案内してくる子だったんだよね。途中で気付いて、アイムファイン!っつって断ったんだけど、案の定1$って言われちゃった…。申し訳ないけど、あげなかった。あれは切ない出来事だった。

 

タプロームは良かったけど、迷路みたいだから迷うし、観光客の写真撮影多すぎて疲れた!笑 ここは狭いから、団体客が撮影はじめると通路がふさがる時がある。それにじっくり鑑賞して楽しみたくても、次から次へと人が来て撮影が終わらないから、ゆっくり出来ない。

 

せっかくジャングルの中にあって、虫や鳥の声が綺麗な遺跡なのに、人間がうるさすぎてむり。しかもアンコールワットとアンコールトムでだいぶ疲れてたから、体力気力ともに少なくてね。割とさささっとまわってしまった…。

 

アンコール遺跡の中でも、珍しいぐらい平坦な遺跡だったな!平屋みたい。これも結構広いんだけど、縦の高さはないから、本当に巨大な迷路。それはそれで面白かった!!

 

それにしても木の生命力ってすごいわ。遺跡が石という自然で作られてるだけに、人間の文明と自然が作り上げた芸術として最高だった。

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さて、ここまでが2日目。

トゥクトゥクは15ドル!

実は…1日目の観光で運転してくれた若い兄ちゃんにお願いしてたんだよ。あっちが必要な時はFBで連絡してくれっちゅーから、わざわざFB教えて連絡したんだよ。したら当日、別の人が来て。何の事前連絡もなく、兄ちゃんは都合が悪くなったから自分が来たと、かわりのドライバーがいう。

 

…えぇー。それってどうなの?まあ別にいいけどさあ!でもこのドライバーさん、英語あんまり通じなくてちょっと苦労した。親切だったけどね。わざわざアンコールトムの南門で一回おろしてくれたり。

 

3日目。

上記のようなことがあったから、もう兄ちゃんに頼むのはやめた。ホテルでお願いした。実は口コミに、ここで手配してもらったトゥクトゥクがとても良かったって書いてあったのだ!

 

最終日だったから、自分が行きたいとこにいこうと思って、大回り、小回り両方から遺跡をピックアップしたよ。でも大体大回りコースを全部まわると20ドルだから、そんなもんだろうと思ってたの。そしたらなんと25ドル!んー、思ったよりやや高い!

 

だけど…最終的に私は30ドル払いました笑  もうね、サービスが最高だったの!!!

 

トゥクトゥクにクーラーボックスが積んであって、なんと氷で冷やしたお水が無料!私は3本くらい飲んだわ。それからおやつ休憩が3回もあって、パイナップル、マンゴー、チャックフルーツを出してくれたよ!!!さらに遺跡の事もかなり勉強していて、遺跡に着くたびにその遺跡のことを教えてくれる。そしてきわめつけは…!!!全部回り終わった後に、ビールくれたのー!!!!私は感動した。ここまでしてくれるなんてって。だから30ドルあげたことも後悔してない。

 

さて、まず行ったのはバンテアイクデイ。

かつてアンコール王朝には警察とかなかったんだって。だから誰かが揉めた時に、それを裁く人がいない。どうしても折り合いがつかない時は、ここに来て、神の力をその身に憑依させた第三者が審判するんだって!憑依させた人が僧なのかどうかは聞き忘れたけど、そういう審判の場所だったんだって。

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この寺も元々は仏教で作られたらしいんだけど、そのあとヒンドゥー教の人々に破壊され、作り直されちゃったらしい。そんな中、とある場所で仏陀の彫刻を発見!

 

警備中の若い男の子が教えてくれたの。ここに仏陀がいるよって。象の上に乗ってて、花があって、周りには猿もいる。更になんとこのとなりの暗い部屋では、無数のコウモリが寝てた!www あんなに近くでコウモリ見たのはじめてだよ!すぐそこにいーーーっぱいぶら下がってた…!可愛い。

 

しかしこの時私は若干警戒していた。色々と教えてくれるこの子も、お金を求めてくるだろうか…?サッカーの話になって本田がカンボジアに来てサッカーを教えたとか、カンボジア人も日本のチームでプレーしてたとか色々話してくれて。ついつい話にのって、ちょっとお喋りして。でもお金せびられる前に行かないとって、ちょっと強引にバイバイしちゃったんだよね。でも後から考えたら、たぶんあの子は親切にしてくれただけなんだろうなって思う。

 

本当に一部のお金をせびってくる人たちのせいで、本当に優しい人まで疑うのがつらい。お金をせびられたときに、びしっと断ればいいだけなんだけど。私の態度があの子を傷つけてなければいいなあと願う。

 

別の遺跡では同じように観光客の欧米人に見所の場所を教えてあげた警備の子がいた。欧米人はそれを聞いた後に、君もお金を要求するのか?と直球に聞いてた。すげえな。警備の子は、聞き取れなかったみたいで、なんですか?って。そんでまた同じ言葉を繰り返す欧米人。切ない。たった1ドル。1ドルのために疑心暗鬼が起きる。たった1ドルなんだけどね…。

 

なかなか面白い遺跡だった。

 

次、プレループ。

ここは身体を捨てて生まれ変わる場所。つまり火葬場だったらしい。西欧人にはなかなか伝わりづらいみたいよ笑  輪廻転生って概念がないからね!でね、ホワイノットさんが、ロイヤルファイアをどうやって起こすか知ってるか?って。王族の人たちの火葬に使う火は特別なやり方で起こすんだって。それがなんと…ガラスで太陽の力を一点に集めて火を起こすんだって…!!!めちゃくちゃ大変じゃん!!昔、鉛筆で黒丸書いて虫眼鏡でやったわそれ笑  太陽は神の力のひとつだから、それが神聖なやり方とされたんだって。

 

ここはねーてっぺんからの景色が良いよ!ほかに見所は少ないから、私はてっぺんの岩に腰掛けてしばらく休んだわ。景色が良いからね!目を閉じてちょっと瞑想してみたり。こうしてみると、本当カンボジアってジャングル。全然人の生活が見えない。

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狛犬ならぬシンハの美ケツ。

 

それからタソム。

ここは神のためじゃなく、教師たちのための寺だったんだって。ものを教える教師っていうのは、とても大事な存在だったんだろうね!カンボジアでは相手によって挨拶する時、合唱の位置が変わるんだって。胸の前の合唱が友人。そこから少しあがると年上の人。顎の前が教師。鼻の前が両親。そしておでこの前が神さま。この挨拶に教師っていうカテゴリーがあるのが独特だよねえ。

 

タソムは行く予定なかったんだけど、ホワイノットさんが木を見てこいって。この木は遺跡を破壊しちゃうから切ろうってなったらしいんだけど、逆に今では木が遺跡を支えてるから、切ったら遺跡が崩れちゃうんだって。それでそのままになってる。


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こんな感じでジャングルの中に埋もれてる遺跡大好きだなあ。なんかひっそりとあって。虫や鳥の声も多くて癒されるし。すごく自然パワーがある!歩いててとても楽しいのだ。窓から緑が見えるからね!

こじんまりしてて見所は木ぐらいだけど、涼しいし、休憩がてらお勧め。

 

それからプリアカン。

えー、ここは、王様7世のお父さんの為に作られたお寺!ここもヒンドゥー教の人々に壊されちゃったんだって。

そこで私聞いたんだよね。どのお寺も仏教だったのが、ヒンドゥー教の人々に壊されて建て直されてるけど、逆にヒンドゥー教の寺を仏教の人々が壊すことはあったのか?って。そしたら、それは1回もないって。仏教の人々は全てを受け入れるから。

カンボジア人でヒンドゥー教の人は、その身に神のパワーが宿るように、サンスクリット語でタトゥーをいれてるんだって!驚き。

 

プリアカンの壁には(タプロームもらしいけど)、無数の穴が開いてる部屋がある。そこにはかつてダイヤモンドが埋め込まれていたんだって!光を受けて、きらきらと輝くように。私はちっとも穴なんて気にしてなかったからビックリ!あとは、石を持ち上げて積むために開けた穴もあるんだけどね。これはアンコールトムの近くに実際使われた道具の再現が置いてあったよ!ホワイノットさんが、わざわざここに寄って説明してくれたの。テコの原理を使ったシンプルだけど、すごく頭の良い道具!まじで天才!これがあったから、昔の人々は私が想像するよりも簡単に石をつんでたんだなあ。本当にすごいや。

 

プリアカンはねーアンコール遺跡の中で2番目に好きかな。同じような暗い部屋ばっか続いて最初は楽しくなかったんだけどね。暗いしw でも東側の2階建柱のある外の回廊がめちゃくちゃ素敵で!

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見て!見てくれ、この回廊!なんか素敵じゃない!?だめだ、写真だとやっぱ伝わりづらい!でも広々としてて、すごく良かった。なんかセーラームーンに出てきそうな。3枚目の写真は、FF9にありそうな。わかる?ダガーが髪を切る、あの川辺のシーンにありそうじゃない?

 

ここも割と平屋っぽい。すごく広いけど、平面なんだよね。建物が壊されてなければ、もっと高かったと思うけど。でもすごく大きかった。ダンジョン感溢れ出てる。ドラクエとかありそう。岩踏むとなんかのトラップ発動しそうよね。

 

見所はやっぱし回廊かなー。多分四方に回廊あったんだろうけど、ほかのやつは破壊度が酷くて。ここぐらいしか綺麗に残ってなかったよ。

 

帰り際にさ、ふと後ろを振り向いたんだよね。そしたら観光客たちがさ、薄暗い遺跡の中に消えてくの。暗い暗い通路の向こうの光の中に、前へ進む人々が見える。

 

さっき騒がしく私の横を通り過ぎていった人たち。でも今、私の周りは無音で。何の音もしなくて(虫の声はするけど)、まるで遠くの回廊の奥で動く人々が、別世界にいるみたいで。あぁ、あそこは過去だって、なんとなく思ったんだよね。私がさっきまでいた場所、そこに彼らはいる。まるでテレビの中みたいに、別の世界を映し出してるかのように。みんな過去に戻っていく。すごく不思議な感覚だった。暑さと疲れで若干朦朧としてたんだろね。でも本当に音がなくなった瞬間、自分が切り離されたのか、あそこだけ切り離されたのか…。

 

不思議だね、遺跡って。

 

ここもジャングルの中にある遺跡。過去の栄光を、今に伝える遺跡。盛者必衰。かつての人々と栄光に思いを馳せながら、私は今を生きて、未来に行くんだなあ。そして私もいつか過去となるんだろうなあ。

 

さて、最後はアンコールワット

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夕陽に赤く染まるアンコールワットが見たかったけど、ちょっと陽光足りなかったかなー!でも満足じゃ。なかなか中で夕陽を見る人は少ないみたいで、人が全然いなかったよ。水面に映った姿かっこいいね。でも不思議なことに、肉眼でみると、こんなに綺麗に反射してないんだよねw

 

いやー…とうとうアンコール遺跡観光も終わってしまった。

 

あと1日でカンボジアともおさらば。私は家に帰る。最近は家に帰りたくて仕方なかったけど、やっぱりいざ帰るとなると寂しい。日本で仕事して生きていけるだろうか。好きな時間に起きて、だらだらして、遊ぶだけの毎日につかってしまった。

 

はあ…がんばろ。

 

さっき、部屋にやもりが出てさ、ここにいたって餌になる虫いないしと思って追い出したんだよね。そしたら蚊がどこからか入ってきちゃった…!!やもりちゃん、戻ってきてー!

くらい子供時代

私はいつまでたっても、小学生時代のくらい思い出が忘れられないw ふとした時に思い出すあの中途半端な日々。あの日々があったから、割とひとりでも遊べる耐性がついたのかもしれない。

 

いじめられたわけじゃないんだけど、ただ、友達がいなかったww

 

小4ぐらいまでは良かった。色々あって仲良しな子と別れて、私は別のグループにいれてもらうことになった。今思うとめんどくさいよねw 友達に「グループにいれてー」って聞かないと、休み時間一緒に過ごす友達ができなかったんだよ笑  今思うとなんじゃそりゃだよね!そんな小さい時からなんでそんな派閥が出来てたんだろーね。ギャルはなぜかクラスをコントロールする力を持ってたし。

 

まあそれでも全然うまくいかなくて。

 

そんである日席替えがあって。先生が確か、仲良しな子たち同士で勝手に座ってよいみたいな感じにしたんだよね。そして私はたまたまその日学校を休んでた。そしたら私の席は、クラスではぶられてたり一人で過ごしてる、余り物グループにいれられてたのよww 誰も私はここって居場所を作ってくれてなかったのねw あれはつらかったわあ〜。いじめられてもないし、はぶられてもないんだけど、ただただ仲良しの友達がいない。超孤独。

 

そんで隣の男の子が、お前友達いねえんだなって言うのw あぁ、私友達いないんだなぁと思った。そんでたぶん泣いたw 泣いたあとのことは、もう覚えてない。

 

それがキッカケだったか、一時期親に学校行かないって言った。そしたら学校に電話して、何かあったか聞いてた。まあでもそれから私はふつうに学校に行ったよ。ぐれるでもなく、引きこもるでもなく、たんたんと学校に行ったな。

 

休み時間何してたっけなあ?なんかひとりでお絵描きしてたよーな。でもちょこちょこ色んな子にくっついて喋ったりもしてたなあ。私、なかなかタフだと思う笑  小学生の自分、よく頑張ったわ!

 

しかしまあ親友やグループが出来ないまま中学校に上がった私は、やっとグループにいれてもらえて、それでいじめる側にまわってしまったという最悪のことをしてしまうのだ…。我ながら本当にさいあくだった。それまで仲良かった子を裏切っちゃった。その子はすごく落ち込んで死のうかと思ったと後で告白してくれた。私は人をひとり殺しちゃうところだった。さいあくだ。その子には誠心誠意謝罪して、その後は仲良しの友達になったんだけどね!そして勿論いじめグループとは疎遠に。なんで人ってのは、だれか悪者を作るんだろね。そして団結するんだろね。

 

中学校のいいところは、部活動があること!!そこで私は30歳になっても仲良しの仲間を作ることが出来た!一番青春だったなあ。本当に楽しかった。クラスにゃ3年になるまで馴染めなかったけど、部活動のおかげで学校に行った。3年になったら仲良しな子もたくさん出来て、一番楽しい1年だった!

 

高校もまあまあ楽しかった。だけど相変わらず地味で、きらきら可愛い女子たち相手だと萎縮しちゃって、全然仲良くなれなかったww 友達が少ない自分の劣等感から、うまく喋れなかったんすww 友達少ない=自分はつまらない人間だと思って。部活動も入ったけど、楽しかったけど、男子ばっかで仲間はあんまり出来ず。

 

女子にびびって理系に進んだら、クラスに女子が6人しかいなくて、うまく馴染めなくて割と学校に行かなくなるようになったww 家でゲームしてた、引きこもりですww これで公園いってのんびりしてたとかなら、まだかっこいいのにね!ゲームかい笑  ひたすらファイナルファンタジーをやってたわ。思春期にFFやりすぎて、色々こじらせたわw

 

だから高校も楽しかったけど、あんまり思い出ない笑  友達もあんまりいない笑  大学卒業してから、飲み会で集まるようになって、今は結構仲良しな人多いんだけどね!

 

で、友達がたくさん出来たのが専門学校。トリマーの専門学校に行ったら、きらきら女子ばっか!笑  でも私も高3の卒業間近にやっとお洒落とかするようになって、自分なりに自信を持ち始めてたから萎縮せずに喋れた!

 

私は面白いこと言えないんだけど、俗に言う天然らしく、私が何言っても笑ってくれるからすごく嬉しくて!楽だったな〜。専門でもグループはあったけど、でも、学校全体で仲良し。色んな人たちと喋った。みんな大人になったからかな?とある子が私見てて、友達多いねって言ってくれたの今でも覚えてる。あれはめちゃくちゃ嬉しかった。

 

小学生の時は、友達いないんだねって言われ。専門生になってはじめて、友達多いんだねって言われた。

 

そっから私の人生ハッピー街道まっしぐらっす笑  彼氏がなかなか出来ないけどもw 友達も良い先輩、上司もいっぱい出来て、20代なってからは楽しい思い出ばっかり!まあ20代は自分がいる場所を選べるのも大きいよね。合わないなって思ったらでていける。でも学校は簡単にかわる事が出来ないから、そこで合わなくても頑張るしかない。

 

いやあ。本当に子供時代のわたし、ひとりでもよく頑張りました。

 

そんなことをふと思い出すのでした。

 

ちょっとつらい

森本喜久男さんの本を読了した。

でも2日で読み切ったから、正直、まだ内容をインプットしきれてない。

もう一回読み直さないと。

 

それはそうとして…

私は落ち込んでいる。

 

なんちゅーか、自分のやろうとしていた事は、イベントを通して自然を身近に感じてもらいたいとか、こういう取り組みをしてる人をゲストに呼んでイベントがしたいとか。

 

他人の意識を変えたい。

 

ってのがメインなんだよ。

でもさ、いつも思ってるの。

 

自分は?

 

って。

 

自分はもう気付いてるんだけど、意識がじゃなくて、なんていうか生活が。

 

森本さんとかさ、すごい人たちってさ、自分がまずやるんだよ。自分がやると、それを見て周囲の人たちが気付くんだよ。あ、こういうことねって。

 

そっちの方がさ、伝わると思うんだ。絶対。

他人を変えるなんておこがましいよね。

 

だからさ、私のやりたい事って机上の空論というか、ただの自己満なんじゃないかって。私も田舎に引っ越して、農業はじめた方がいいんじゃないかって思う時もある。

 

だけど農業を始める勇気がないから、イベント企画する人になるって逃げてるのかも。

 

でもさ、こういう人たちに気付くのってやっぱり、アンテナはってる人たちだけなんじゃないかなって思うの。そのアンテナはってない人が大多数過ぎるから、だからそこに食い込んでいきたいと私は思ったわけだ。

 

…でもやっぱりいつかはゲストハウスを開くかもしれない。

 

これは他人の夢に乗っかった話なんだけども。デザイナーの友人が、3年以内にデザイナーズギルドを作りたいって言ってた。デザイナーたちが自分の生活に不安なく暮らす事で、仕事に打ち込める場所を作りたいんだって。

 

まあ正直な話、そんなん甘っちょろい子も出てきて、あぐらかくんじゃないのかとも思っちゃうんだけど。でも面白いよね。デザイナーに限らず、何かを生み出す人を応援したいな。超個人的にいえば、伝統芸を担う人々。

 

でも森本さんの本に、伝統は新しくつくっていくものだってあった。昔の伝統を、今の価値観に沿うように、どんどん進化させていく。昔の伝統を潰すわけじゃない。リスペクトして取り入れつつも、今風の需要を盛り込まないと売れないから。

 

だから何も昔と同じものを作り続けてほしいってわけじゃない。ただ昔の暮らしと知恵を大切にしたい。それは自然を大切にすることに繋がる。

 

一枚の高級な絹の布を作るために、最高の糸と染料を生み出す森が必要だったように。

 

家の隣に畑を作れば、食べ物の問題はクリアされるでしょ。

 

それで私がそこで出来る稼ぎ方ってのが、ゲストハウスなんよな。1階をゲストルームにする。2階にクリエイターたちが住む。逆でも可。私は畑とゲストハウス係。

 

観光なんて必要ない。ローカルな人々と飲んで話してのんびりして。外国人が日本の何に感動するかって景色じゃない。人の優しさに感動する。

 

……よいね!!

 

これ、よいね!!!!!

 

やるわ!!!!

 

あーーー早く友人に相談したいっっっっ。色々妄想は進んでるのっ!それを書きたいけど、書いてパクられたらいやだから秘密っ(PVたったの20前後だけどw)

 

でもまあこの将来プランの一番の問題は…結婚が遠のくところよな!!!!一緒にゲストハウスやってくれればいいんだけどさ。子作りも忙しいと大変そうだけど…

 

でもそうでもない気もしてきた!みんな助けてくれそう!昔の人はおんぶしながら家事して働いてたんだ!私だって出来るさ!

 

うおー元気出てきたぞー!

それでそのゲストハウスで自然との暮らしを発信し続けるのだ!色んなあの手この手で自然を守っていく活動を続けよう。巻き込んで行こう。きっと何かやってれば、また、新しい発見があるからね。

 

そうやってステージをあげていって、いつかは私も森本さんみたいに、生き様や言葉で、想いを次にたくせたらいいね。

 

 

大忙しのシェムリアップ

あっという間に6日間たち、シェムリアップ滞在も残すところ僅か!

 

この6日間で何をしたかといえば、アンコール国立博物館を見に行き、ベンメリア遺跡、ロリュオス遺跡、バンテアイスレイ遺跡へ行き、あとは腹痛と生理による情緒不安定のため部屋に引きこもり寝ていた日々ww 

 

1日が長いのなんのって…ずっとベッドの天井の記憶しかねーわw

 

あとはお土産探し!ずっと見てみたいと思っていたアンコールワットにはまだ行っていない。日曜にいこうと思う。

 

まず探しに行ったのは、made in cambodiaマーケット。ここには手作りの製品が揃ってるということで、見に行った。そこで日本人デザイナーがデザインし、現地の人々が織ったというカラフルなスカーフを4つ買った。ひとつ4ドル!でもいまいち、そのスカーフが作られた裏側のストーリーは分からなかった。パンフレットはあったけど、日本にありがちな、綺麗なモデルと商品の写真ばっかり。会社の説明もあったけど、ありきたりな感じで、あまりぴんとこなかった。綿がどこで作られてるのか、誰がどこでおってるのか。メイドインカンボジアを推すなら、現地で働く人たちの写真も欲しかったなと思う。

 

その日の夜、宿に置いてあった日本語のシェムリアップ観光案内ちらしに目を通した。そこにクメール伝統織物研究所という文字が。

 

面白そう!伝統という言葉が好きな私。私のばあちゃん、絹のスカーフが好きだって言ってたからタイでお土産に探してたんだけど見つからず。タイ空港の免税店でジムトンプソンで買うかーと思ったんだけど、チェックインに時間かかりすぎて搭乗ぎりぎりになり買えず。ここならいいのあるかもしれないなーと思って行くことに。

 

そしたら、これがまあ予想以上に面白かった!

 

なんとこの織物は100パーセント植物染で、蚕を育てて糸を作るところから手作りで、伝統的なパターンを使って、スカーフや布を作っていた!!

 

こ、こんなところで、こんなに自然いっぱいの製品に出会えるとは!まさか染色まで植物でやってると思わずに目から鱗

 

身の回りで手に入る植物を使って染めているため、色のレパートリーは約6種類ほど。でも縦糸と横糸の組み合わせによって全体の印象は全く違うし、多様なパターンがあるから、ひとつひとつが全然違うの!迷う!!そして植物で染めたなんて信じられないほど色鮮やか!

 

その素材が、ココナツの皮、木の皮、虫の巣、バナナの葉と本当に身近なものばかりで、これまた驚き。(これらは必ずしも伝統のものとは限らない。創設者の森本さんの本曰く、伝統を引き継ぐと同時に、新しい伝統を作っていくのだと)

 

実際にショップの下の1階では、カンボジアの女性たちが、それぞれ役割分担して糸を紡いだりよったり、織ったりしていた。私はねえ…一体どうやってあんなパターンを作るのかずっと謎だったんだよ。なんで途中から色変わるんだ?って。

 

そしたらさ…発想の違いというか…糸を染める時に、既にその糸で何を編むか決まってるんだよね。それで染める前に、なめしたバナナの皮で、パターンごとに染める場所染めない場所を分けて覆って、それで糸を染める。その染めた糸を使って順番通りにおっていく。

 

なるほど…!

 

もうひとつ驚いたのが子供の多さ!みんな子供連れてきてて、子供たちが楽しそうにはしゃいでた!まだ乳飲み子もいて、その子をハンモックに寝かせて揺らしながら仕事してる方も。足が不自由な方もいたけど、使うのは手だけだから問題ないって。こうやって社会的弱者(言い方悪くてごめんなさい。ほかに伝えやすい単語わからん)にも仕事があるんだなって。

 

まあ商品はそんなに安くはなかった。というか高かった。カンボジアの物価でもこんなに高いのかと。私が買ったのは小さめのスカーフ。でも柄が入ってて、とっても伝統的なやつ。手触りも良かった。祖父母たちにはぴったりだなと思ったので、3つ購入。それと森本さんの本も購入して、約3万円…。わたしにはかなりの出費である。

 

しかし、金は天下の回り物!

 

自分のためじゃなく、祖父母は喜ぶし、地元の人もハッピー、みんなハッピー!自分のためだけじゃないお金の使い方は、気持ちよく使えるものだ。早く渡したいなー!喜ぶかなあ!ふたりとも今や老人ホームに入っちゃって、自由や楽しみも半減しちゃったろうから…。早く会いに行きたいな。私はファミリーコンプレックスなのだ。そんな言葉があるかは知らないけどw

 

それで色んなお話を、スタッフの日本人の方としてたら、その方が森も見に行けますよと教えてくれた!ハンカチ染織り体験もついて30ドル。それに加え往復のトゥクトゥク代が25ドル。

 

意外と高いトゥクトゥク代。シェムリアップで予想以上にお金を使ってて結構やばい。しかしこれは行かないという選択肢はないだろう。ハンカチ見せてもらったんだけど、すごく綺麗だったし!なんといってもシルクだからツヤッツヤだった!

 

森本さんはただ伝統の織物のやり方を伝えるだけじゃなく、良い布を作るために村や森も作った。染料の元となる植物や、生きていくための食べ物。その村では人々が役割分担して生きている。自分の得意である仕事に集中し、別の事は別の人がする。それってすごく良い環境だなと思う。もちろんお給料も出るけど、そこでは畑でとれた食べ物で生活するから、あまり給料に固執してないんだって。給料取りに行くのを忘れる人もいるくらい。

 

2011年には洪水があって大変だったらしいんだけど、村を囲む森が水をある程度堰き止めてくれたおかげで全壊は免れたんだって。流されたと思ってた家具や仕事道具も、ほとんど木の根や枝に引っかかって戻ってきた。自分たちが育てた森が、助けてくれたって。

 

森本さんやそこで生きる人々は、これを災害とは言わない。自然はたえず変わるもので、恵をもたらすだけじゃないと知ってる。

 

この話は、ほかの本でも読んだな。森は海の恋人ってタイトルだったっけな?その本でも、漁師は津波を恨まないって。津波の後の海は豊作になる。何事にも二面性がある。良い部分と悪い部分がある。

 

それを忘れて、勝手に自然のいいとこどりをしようとして、悪いことが起きた時に自然を排除しようとする。それは無理があるよ。自然はコントロールできないんだよ。

 

神さまにだって二面性があるんだから。荒御魂を祀って、悪いところもあるって知ってる。というかそういった自然から生まれた信仰だから、神さまに二面性があるのも当然というか。

 

昔の人たちはありのままを受け入れてたんだよなあ。

 

すっかりエコについて調べる気力をなくして、ただ観光してたけど、最後の最後にこのお店に巡り会えてよかった。見学したいと連絡したから、来週見に行けたらいいな。エコヴィレッジとして有名なんだって。

 

伝統を守ることは、文化だけじゃなくて自然も守る。考えたら当然のことか。昔の人たちは、身の回りの自然から材料を得ていたんだからね。森を大事にしてそこから得たもので、衣食住を作る。伝統はいわば昔の暮らしの知恵だからね。

 

だけどきっと森本さんは、自然環境を良くしようとして作ったわけじゃないと思うんだ。カンボジアの伝統織物に魅入られて、それを受け継いでいくために試行錯誤した結果、エコヴィレッジが出来上がった。とはいえ、本を読んでたら、森本さんはとっても自然を大事にする人だし、自然の本質もわかっている方だった。

 

彼は自分の生き様で、人々に伝える人だった。

 

私はそういう人を世の中に伝える人になりたい。だけど自分自身の生き様で伝える方が、伝わりやすいのかなって思う。それに興味のない人に、この人の素晴らしさを伝えても分かってもらえないんだろうなって最近思うようになった。

 

なんていうか、都会の人々は可哀想なものに目はむくけど、彼らの幸せを願う一方で、比べる事で自分の環境に満足しそうな。かなり毒を吐いたな今。自分は恵まれてるんだな、彼らには幸せになってほしいな。で終わる。続かない。

 

関わらないとダメだと思う。

 

アフリカの飢餓で苦しむ子供の写真を何枚も見たけど、私は正直寄付した事はない。可哀想だなと思うけど、どこか私にとって現実味がない。

 

だけどアフリカに行って、自分の目の前であの出来事が起こったなら、私はそこで沢山お金を使うだろうと思う。ひとごとじゃなくなる。写真は事実を伝えてくれるけど、現実じゃない。

 

私はどんなプレゼンをされたら、ユニセフに募金するか。こう考えると、興味のない人に支援してもらうって、かなり難しいわ。大切なことなんだけど、そこにお金をかけるメリットが分かりづらい。いや人命を救うこと以上に大切なことなんてないんだけど、でも、やっぱし私のお金も限られてるから、使い所というものがあってだな…。つらい!

 

そんなこと言いながら、私は明日、2万円もするスパを受けてくるわけですが。言ってることやってることが違うって?人間ってのは大変だよな、まったく。頭で思う正しいことばっかり出来ないんだものな。ユニセフに募金せずに、自分がスパを受けるメリットとは。でも自分の心身を健康に保つのも大切なこと。そしてこれは社会勉強と、現地調査でもあるのだ!

 

…はい、言い訳です。

 

まあそんなわけで、エコヴィレッジ訪問と、スパと、アンコールワット観光と、忙しくなりそうな予感!

 

タイでは全くエコに関わらなかったけど、最後の最後でこうして色んなエコが飛び出てきて導かれたなと思う。探さなくても、たどり着けることもある。それは正しい方向に歩いてるからなんだなって思う。

 

これまでがこれからを作るんじゃなく、これからでこれまでが決まる。

 

とある人のFBのお言葉が、身に沁みた日。

 

みんなクメール伝統織物研究所行ってね!

 

追記。

わたしゃ大事なこと忘れてたよ…。絹作るとき、蚕死んじゃうじゃん…。蛹の状態で繭の中で死んじゃって、繭をはがされたあとは、魚の餌になるんだって…。蚕殺しちゃうんじゃんね……。切ねえ…蚕ありがとう。

 

お蚕さんに限らず、ひとはほかの命をもらわないと生きていけないから…いっぱい感謝しながら、ぜんぶ背負って生きてかないとね。人生ってほんとに辛いわ。

こわい

今さ、夜中なんだけどさ。

寝てたんだよ。

寝てたらさ、突然さ、ふっと何かが乗り移ってきたような感覚がしてさ、金縛りにあって耳鳴りもして。うめき声出たの自分でも分かって。

あっこれやばいと思って、セーラームーンで覚えた悪霊退散唱えまくったんだけど、それも金縛りあってるからうまく言えなくて。

しばらく戦った末に、またふうっと消えたんだけど…これ大丈夫かな?

取り憑かれてないよね?

わたし、そういうスピリチュアルなの信じてないし、今まで一度も感じたことないし、夢だと思いたいんだけど、夢じゃない気がする。

でてったかな?

とりあえず明日塩ふろう…

シェムリアップってキリングフィールドあるぐらいだし。内戦でどろどろだったし。

 

。。。

 

こわいな。

変な夢みませんように。

 

ちなみにずっとお腹痛かったんだけど、ふっと消えた感覚と一緒に、お腹の痛みも取れました。

 

おやすみ。